結婚も見据えて付き合っている彼女に「別居婚もいいよねー」と言われたら、ちょっと困惑しますよね。と同時に、同居婚を拒む理由が気になるかと思います。
今回は、別居婚を望む女性心理をはじめ、別居婚のメリット・デメリットに加えて、彼女から別居婚を提案されたときの対応方法もあわせて紹介していきます。
別居婚を望む女性心理とは?
ここではまず、別居婚を望む女性心理について紹介していきます。
自分の時間や空間が欲しい
ひとりの時間を大切にする女性は、結婚後に別居婚を望みやすい傾向があるでしょう。
特に過去の恋愛で同棲に失敗していたり、他人と同居することに息苦しさを感じたりする女性は、なおさら同居婚に懸念を示しやすいかもしれません。
結婚後も自立した関係でいたい
仕事にやりがいや情熱を持ち、結婚後もキャリアを重視したい女性は、別居婚に前向きな姿勢を示す傾向があります。
中でも「誰かに養われるつもりはない」と考える自立志向の強い女性ほど、同居にこだわらず、自由に働ける別居婚を選びがちでしょう。
誰かに尽くすだけの人生がイヤ
「家事を押し付けられるくらいなら一人が気楽」と考える女性にとって、家庭内で役割を押し付けられる同居婚は苦痛以外の何物でもありません。
特に古い価値観を持つ男性との同居はストレスの原因になりがちで、結果的に別居婚を選んだ方が心穏やかに過ごせると感じるのです。
生活の違いでストレスを感じたくない
生活リズムや家事のやり方など、日々の小さな違いが積もると、大きなストレスに変わることもあります。
神経質なタイプや自分なりのこだわりが強い女性は、同居による摩擦を避けたいと考え、別居という選択を前向きにとらえる傾向があるでしょう。
結婚後も恋愛関係を保ちたい
毎日一緒にいることで関係がマンネリ化し、ときめきや新鮮さが薄れることを恐れる女性は少なくありません。
「彼を嫌いになりたくないからこそ、少し距離がほしい」という女性心理から、別居婚を望んでいるのです。
過去の同居結婚で失敗した
前の結婚や同棲で精神的に疲れた経験がある女性にとって、「また同じことを繰り返したくない」という気持ちが強く働きます。
このように過去の恋愛にトラウマを抱える女性は、別居婚を積極的に望むでしょう。
別居婚のメリット5つ
ここからは、別居婚のメリットについて紹介していきます。
1.個人の自由を保てる
別居婚の大きなメリットは、各々の生活スタイルを変えずに過ごせることでしょう。自分のペースを崩さず生活できるため、趣味や仕事に対する支障がほとんどありません。
また、同居によって発生しがちな家事分担や生活習慣の違いによる衝突を避けられるのも魅力の一つです。
2.趣味やキャリアを優先しやすい
別居婚は人の干渉が入らないため、趣味やキャリアを優先しやすいのが魅力です。
例えば「休日は丸一日絵を描きたい」「帰宅後も仕事に没頭したい」といったライフスタイルも、誰かの許可を得る必要もなく遠慮なく実現できます。
3.常に新鮮な関係を築ける
毎日顔を合わせない分、会える時間がより特別に感じられるのも別居婚の良さです。
別居という形で、あえて適度な距離感を作ることで、デートのたびに少し緊張したり、相手の言葉にときめいたりと、結婚後も恋人関係を継続できるのが魅力でしょう。
4.プライバシーを守れる
人には誰しも干渉されたくない領域があります。それは夫婦関係でも、人のプライバシーに踏み込まれるとストレスがかかるものです。
特に同じ屋根の下で同居していると、相手に見せたくない部分まで目に触れてしまいがちですが、別居婚ならその心配はいりません。
5.冷静に関係を見つめ直せる
一緒に暮らしていると、仮にケンカした際、お互いに距離を置くのが難しく、感情がヒートアップしてしまうことも。
別居婚なら、一度冷静になる時間を確保できるため、相手への思いや自分の言動をじっくり見直すことができるでしょう。
あわせて読みたい
別居婚のデメリット5つ
続いてここからは、別居婚のデメリットについて紹介していきます。
1.夫婦の一体感を築きにくい
別居という物理的な距離があることで、日常の共有が難しくなり、夫婦としての一体感が育ちにくくなります。
例えば、体調不良や災害などの緊急時に対応が遅れ、どこか他人行儀になってしまう恐れも…。些細なことを報告し合える関係性を保てなければ、精神的な距離も広がってしまうかもしれません。
2.経済的な負担が大きくなる
別々に暮らす以上、家賃・光熱費・食費などの生活費が2倍近くかかる可能性があります。
夫婦としての収支計画が複雑になりやすく、将来の貯蓄にも影響を与えるかもしれません。
特に子育てや老後の資金を考えると、早い段階から金銭面の話し合いが必要になるでしょう。
3.結婚生活の実感がわきにくい
結婚した実感がわきにくいのが、別居婚をする一番の難点かもしれません。一緒に朝ごはんを食べたり、何気ない会話を重ねたりといった日常がないため、恋人時代との違いが見えにくくなることも…。
やがて「この結婚に意味があるのか…」と悩み、離婚などにつながるリスクも高まるでしょう。
4.子育てや将来に対する不透明感がある
将来的に子どもが生まれた場合、どちらが育児をメインに担うかで揉めるケースも…。
別居のままでは「片親育児」のようになり、子どもの精神面への影響も心配されます。また、老後の同居を視野に入れても、生活リズムのズレから再びすれ違いが起きるなど、将来設計が不透明になりがちです。
5.周囲の理解を得にくい
別居婚はまだ一般的ではないため、「それって本当に結婚してるの?」というような偏見を受けることもあります。
特に親世代や職場の上司などからは否定的に見られやすく、結婚報告にすら説明が必要な場面もあるでしょう。
自分たちが納得していても、周囲の声に悩まされる苦悩は消えません。
彼女に別居婚がいいと言われたときの対応方法
ここからは、彼女に別居婚がいいと言われたときの受け止め方など、具体的な対応方法を紹介していきます。
まずは冷静に別居婚したい理由を聞く
ある日突然「別居婚がいい」と言われて、驚きと不安で困惑するかもしれませんが、まずは感情的にならず「どうしてそう思ったの?」とやさしく理由を尋ねましょう。
彼女が別居婚を望む理由や、その背景を正しく理解することで、互いの関係を見つめ直すきっかけにもなるはずです。
別居婚に対して偏見を持たない
別居婚=悪ではありません。
別居婚に対して、「冷え切った関係」「形だけの夫婦」などとネガティブな印象を持つ男性もいますが、決して否定から入らず、「そういう考え方もあるんだね」と一度受け入れてみましょう。
柔軟な姿勢を見せることで、はじめて相手の本音が聞けるようになります。
自分の意見を率直に伝える
別居婚を望む彼女の考えは尊重したうえで、「自分は一緒に暮らすことで夫婦のつながりを感じたい」といった想いがあるなら、遠慮せずに伝えてみましょう。
ただし、くれぐれも意見をぶつけ合うのではなく、あくまで価値観を共有するスタンスで、互いに歩み寄りや落としどころの可能性を見いだすことが大切です。
別居婚への不安を伝える
将来的な子育てや老後の生活など、別居婚に対する懸念があるなら「こんなとき、どうする?」と率直に尋ねてみましょう。
リスクや懸念を伝え、そのときの反応や受け答えの内容次第で、一時的なノリで別居婚を望んでいるだけなのか、それとも真剣に考えているのかがある程度見えてきます。
彼女の本気度を確かめましょう。
時間をかけて話し合う
別居婚の是非はすぐに決断できるテーマではありません。何度か話し合いを重ねて、「会う頻度」「費用負担」「将来的な同居」など細かなことまで擦り合わせましょう。
焦らず丁寧に向き合うことで、たとえ選択肢が変わっても、お互いを思いやる気持ちは強まっていくはずです。
結婚の形はさまざま
現代では結婚=同居とは限らず、別居婚というスタイルも選択肢のひとつです。距離があるからこそ関係が新鮮に保てたり、自分の時間を大切にできるなどの利点もあります。同居にこだわらず、柔軟に考えてみてもいいかもしれませんね。