お酒の飲みすぎによる二日酔い。胃もたれや頭痛にくわえて、顔がパンパンに腫れたら最悪です。休日ならまだしも、会社に出社して見た目のだらしなさから評価を落とすはめになるかもしれません。
今回は、お酒の飲みすぎで顔がむくんだ時の対処法についてくわしく解説していきます。
お酒を飲みすぎると顔がむくむのはどうして?
お酒を飲みすぎた時に顔がむくむ原因は、お酒に含まれるアルコールによって身体に水分がため込まれやすくなるためです。
お酒を飲むと、血液中のアルコール濃度が高まることで血管が拡張し、静脈やリンパによる水分の排出が間に合わなくなります。
このような症状は全身にまんべんなく現れ、顔が特別むくむわけではありません。しかし、横になって寝ることで顔に水分がたまりやすくなり、朝起きたときには顔がむくんでしまうのです。
お酒の飲みすぎで顔がむくんだ時の対処法2つ
では、お酒の飲みすぎで顔がむくんだ時はどうすれば良いのでしょうか?
ここからは、顔がむくんだ時にできる具体的な対処法についてご紹介します。
(1)温かいタオルと冷たいタオルを交互にあてる
お酒の飲みすぎで身体全体のむくみを感じる時は、温かいタオルと冷たいタオルを交互にあてる対処法が最適でしょう。
まずは、水に濡らしたタオルをラップに包み電子レンジで約30秒温めます。そうすることで、タオルはおしぼりのように熱を帯びた蒸しタオルに早変わり。さらにもう一つタオルを用意し、今度は氷入りの冷水に濡らして冷却用タオルを準備します。
この「蒸しタオル」と「冷却用タオル」を2つ交互にあて、顔にたまった水分を全身へと流すことで、顔のむくみ解消が期待できます。
(2)カリウムを摂取する
お酒の飲みすぎで顔がむくむ原因の一つに、おつまみで塩分の摂取量が増えることが挙げられます。
この塩分を効率よく体外へ排出させるためには、カリウムが必要不可欠。
カリウムは、野菜や果物全般に含まれているため、お酒と相性が良いものを食べてみてください。カリウムを含む食材として、例えばホウレン草やバナナ、納豆などが挙げられるでしょう。
ちなみに、カリウムは通常の食事で十分に摂取できるため、補助食品などを活用したくさん摂ろうと意識する必要はありません。
お酒を飲んだ後にやってはいけないこと
続いてここからは、むくみ防止のためとはいえ飲酒後にやってはいけないことについてご紹介します。
水分を摂りすぎる
お酒を飲んだ後に十分な水分量を摂るべきと聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。確かに、アルコールの脱水作用によって身体が水分不足になるため、飲酒後は水分を摂ることが大切です。
ただし、単に大量の水分を摂れば顔のむくみを防げるわけではありません。顔のむくみは身体にため込まれた水分によって起こるため、水分を摂りすぎると返ってむくみを悪化させる場合もあるのです。
お酒を飲んだ後は、寝る前にコップ2杯程度の量で十分でしょう。
サウナに入る
お酒の飲みすぎによるむくみ防止には、サウナやお風呂で汗を流すと効果的などと聞いたことのある人もいるでしょう。
しかし、飲酒後のサウナや入浴は血液が循環しやすく、身体に異常をもたらす危険があり、最悪の場合死亡事故につながりかねません。
飲み仲間に誘われても、絶対に断るようにしましょう。
お酒を飲む時に気をつけたいこと3つ
最後は、むくみ防止のためにお酒を飲むときに気をつけたいことについてご紹介します。
(1)適切な飲酒量に抑える
アルコールを摂りすぎると、顔のむくみがひどくなりやすいため、厚生労働省が推奨する「アルコールの摂取量1日約20g」を守りましょう。
これは、ビール(5%)ロング缶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、ウイスキーダブル1杯(60ml)、ワイングラス2杯弱(200ml)、酎ハイ(7%)缶1本(350ml)に相当します。
(2)お酒を飲みながら水分を十分に摂る
お酒を飲んだ後に水分を摂る場合、つい水分を過剰に摂ってしまいがちです。水分を摂りすぎると顔のむくみがひどくなる恐れがあるため、お酒を飲みながら水分をこまめに摂りましょう。そうすれば、血液中のアルコールが水分によって薄まり、血管が拡張しにくくなります。また、肝臓への負担を減らせるなどのメリットも期待できます。
(3)お酒を飲んだ日は早めに就寝する
夜更かしをすると内臓の機能が低下して、お酒を飲んでいなくても顔がむくみやすくなります。お酒を飲んだ日は、早めに就寝してお酒によるむくみを助長させないことが大切です。
また、睡眠の質を保つことが大切ですので、快適な室温・湿度に保ち、寝る2時間前までに入浴を済ませるなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。
顔のむくみを未然に防ごう!
人付き合いでお酒を飲む機会の多い社会人が気をつけたい、アルコールによる顔のむくみ。
もちろん二日酔いも辛いですが、顔のむくみは自己管理のできなさを露呈し、自らの評価を下げることにつながりかねません。
普段からお酒を飲む機会の多い方は、いざという時に備えて今回ご紹介した対処法を参考にしてみてください。