雨の日は、カラダが臭くなりやすいってご存知ですか?
特に春から夏にかけて訪れる「梅雨」の時期は、高温多湿でジメジメと蒸し暑くなるため要注意です。
今回は、雨の日にカラダが臭い原因と、具体的に気をつけたい体臭のチェック箇所、そしてニオイの対策方法もあわせて紹介します。
雨の日にカラダが臭い原因は?
まずは、雨の日にカラダが臭いやすい原因から見ていきましょう。
湿度が上がり雑菌が増えるから
雨の日は空気中に含まれる水蒸気が多くなるため、晴れの日に比べて湿度が高くなります。
そんな湿度が高くなる雨の日は、皮脂に雑菌が増えやすくなります。この雑菌が皮脂を分解し、過酸化脂質を生成することで強烈なニオイを引き起こすのです。
汗をかきやすくなるから
湿度が高い雨の日は、体温調節のために汗をかきやすいもの。特に梅雨シーズンは、夏前の蒸し暑さから、雨具などの服装次第では多量の汗をかくことも珍しくありません。
汗自体は本来無臭ですが、皮脂と混ざることで不快なニオイを発します。
服が濡れて雑菌が増えるから
雨の日は服が濡れやすく、雨水に含まれる不純物から雑菌が増殖しやすくなります。
その服についた雑菌が皮脂と混ざり、不快なニオイを発するのです。
また、雨に濡れた服をそのまま放置にすると、強いニオイが服にこびりつき、翌日以降もニオイが残る原因になるでしょう。
雨の日に気をつけたい「体臭」のチェック箇所
ここからは、雨の日に気をつけたい具体的な体臭のチェック箇所を見ていきましょう。
後ろの首筋
まずは、目が行き届きにくい後ろの首筋です。
後ろの首筋からは、油っぽさが特徴的な「ミドル脂臭」と呼ばれる体臭に注意しましょう。
特に湿気の多い雨の日は、何もしてなくても汗をかきやすく、後頭部付近の首筋は疎かになりがちです。
耳の裏側
雨の日は、湿気の影響で汗をかきやすく、耳の裏に汗が溜まりがちです。また、耳の裏は洗い残しやすい部位でもあるため、皮脂も多量に付着している傾向があります。
この汗と皮脂が混ざることで雑菌が繁殖しやすい状態となるため、耳の裏側のニオイには十分に注意しましょう。
脇や膝の裏
雨の日は湿気の影響で蒸れやすく、脇や膝の裏のように肌と肌が密着するところは、多量の汗をかいてしまいがちです。特に、脇は体毛に汗や皮脂が絡みつくことでニオイがさらに強くなることもあります。
また、膝の裏は他の部位に比べて洗いづらいことから、皮脂や汗が残りがちで特にニオイが発生しやすい箇所と言えるでしょう。
足
雨の日は、足のニオイにも注意を払いましょう。
雨の日に足が臭くなる主な原因は、シューズが雨に濡れて中の水分が蒸発した影響と、靴下の蒸れが関係しています。
さらに、雨で濡れたシューズを生乾きのまま履き続けると、悪臭が取れなくなることも。
湿気で蒸れやすい革靴は、特に気をつけましょう。
陰部
湿気で蒸れやすい雨の日は、陰部のニオイにも気をつけましょう。
特にアソコのデリケートゾーンを全くケアしていない、ほぼノータッチという男性は、下半身から悪臭を漂わせていることも。
場合によっては、下着や服の隙間から強烈なニオイを発しているかもしれません。
口の中
雨の日は、いつも以上に口臭に気をつけましょう。
雨の日は、気圧の影響で自律神経の乱れとともに、唾液の分泌が鈍くなり口臭を強く発してしまうのです。
また、湿気の多い雨の日は汗をかきやすく、その影響で唾液の量が減少し、口の中が乾燥して臭くなることもあります。
衣服
特に雨の日が続く梅雨のシーズンは、洗濯物が乾きにくいため生乾き臭に注意しましょう。
衣類が乾ききっていない生乾き臭は「湿った雑巾」や「鼻をつく酸っぱさ」が特徴的なニオイです。
特に湿気の多い雨の日は、汗が蒸発しにくいため、どんどん雑菌が増殖します。
雨の日のニオイ対策
ここからは、雨の日におすすめのニオイ対策について紹介していきます。
湯船につかり汗をかく
雨の日の入浴は、シャワーだけで済ませるのではなく、しっかり湯船につかり汗をかくようにしましょう。
湯船につかって汗をかくことで、毛穴が開き皮脂や雑菌の汚れを落としやすくなるからです。また、半身浴などで汗をかき汗腺を鍛えることもニオイ防止に役立つでしょう。
十分な水分補給
「水を飲むと余計に汗かくしな…」と、蒸し暑い梅雨の日に水分摂取を制限したり、我慢したりするのは逆効果。
十分な水分補給を行うことで体内の代謝もよくなり、ニオイの原因である「老廃物を含んだ汗」を減少させる効果が期待できるのです。
こまめに汗をふく
ニオイ対策のために「スプレー」や「クリーム」だけで体臭ケアをしてはいませんか?
カラダに汗や雑菌がついた状態のまま、上からスプレーをふりかけても十分なニオイケアはできません。
まずは、汗拭きシートで汗と雑菌を十分に拭き取り、その後に消臭剤でカバーするのが正しいやり方です。
刺激物やアルコールの摂取を控える
刺激物やアルコールの摂取を控えることは、皮脂や汗の減少につながります。刺激物に含まれていることが多いカプサイシンは、発汗を促す成分です。また、アルコールの摂取は血管を拡張させるため、体温が上昇しやすくなり、雨の日の湿気と重なって汗や皮脂分泌が増加します。
通気性のいい服を着る
春から夏にかけた梅雨シーズンは、通気性のいい麻素材の服がおすすめです。
麻は通気性の良さだけでなく、肌に密着しすぎず空気の循環を促してくれて湿気の防止につながります。
逆に冬の雨の日は、寒いからと過剰に厚着をすると、ムレで汗をかきやすくなるので注意しましょう。
雨の日はより徹底したニオイ対策を!
雨の日は、特に気をつけたい体臭。
普段は特に臭くない男性も、湿気の多い雨の日は強烈なニオイを発していることも。
中には自分で気づきにくい箇所、また他人が不快に感じる独特なニオイもありますので、念入りなチェックと細かいケアが大切です。