会社に勤めるサラリーマンである以上、会社の都合によって部署異動や転勤は避けられません。また、年齢を重ねれば収入アップやスキルアップを目的に転職することもあるでしょう。
このように、環境が変わった時に欠かせないのが「良好な人間関係作り」です。人間関係の良し悪しによって、仕事の成果やモチベーションは大きく変わるもの。
そこで今回は、社会人の必須スキルともいうべき、新しい環境に順応するためのポイントを紹介していきます。
新しい職場環境で信頼されやすい人とは?
まずは、転職や部署異動など、新しい職場環境で信頼されやすい人の特徴から見ていきましょう。
職場のルールを守る人
それぞれの組織には大なり小なりルールが存在するもの。同じ会社でも、部署によってルールや評価基準が異なる場合もあります。
意見を言ったり変えようとしたりするのではなく、会社・部署のルールを早く理解し、徹底的に従う姿勢を見せることで信頼されやすくなるでしょう。
扱いやすい人
社会人経験が増えてくると、自分なりの型が出来てくるもの。
例えば、営業や資料のまとめ方などに自己流のやり方があり、人から教わったりアドバイスを求めたりしない人も多いでしょう。
しかし、ゼロから人間関係を作っていく状況では、コミュニケーションの一環として周りの人に頼るのが正解です。
万人から慕われるには、とにかく扱いやすい人に思われることが大切なのです。
仕事が早い人
仕事のスピードは人それぞれであり、仕事が早くても内容に問題があれば元も子もありません。実際には、仕事が早い人は、無条件で信頼されやすい傾向があります。レスが早い、頼まれたことをすぐにこなせる人物には仕事を任せたくなるものです。仕事が早ければ周りの人の負担も減るため、会社にとって貴重な人材になれます。
慎重に仕事を進めるのも良いですが、あまりに遅いと仕事を任せたくなくなるでしょう。
報連相がしっかりできる人
仕事の報告・連絡・相談がしっかりできることは、社会人として当たり前のことです。しかし、その当たり前のことができていない人は少なくありません。
報告・連絡は、情報を共有してトラブルが起こらないようにすると共に、新たなアイデアを創出するきっかけを作るための行為です。そして、相談は間違った方針で仕事を進めてしまうことを防ぐと共に、より良いアイデアや進め方を創出するきっかけ作りに必要な行為です。
新しい職場に変わったタイミングは、気持ち多いぐらいの報連相がちょうど良いでしょう。
新しい職場で良好な人間関係を作るためのポイント6つ
ここからは、新しい職場で良好な人間関係を作るためのポイントを詳しく見ていきましょう。
(1)きちんと挨拶をする
良好な人間関係を作るうえで欠かせないのが、挨拶です。
新しい環境に緊張で声が出ないという人もいるかもしれませんが、挨拶は人と人を繋ぐための大切な行為です。
朝は出来るだけ早めに出社して、ひとりひとりに笑顔で「おはようございます」と挨拶をしましょう。帰る時も「おつかれさまでした」や「お先に失礼します」といった一声をかけてから帰社することで、イメージアップに繋がります。
(2)人の名前を覚える
こちらも人間関係を築くうえでの基本ですが、新しい職場にいる人の名前を正確に覚えることも大切です。
そして、相手に話しかける時は「〇〇さん、おはようございます」など、あえて相手の名前をつけて声をかけましょう。人間心理は不思議なもので、名前を呼ばれて話かけられると、自然とその人に対して親近感を抱くようになるものです。
新しい職場にいる人たちの名前を覚えたら、積極的に名前をふくめて話しかけてみましょう。
(3)仕事を早く覚える
新しい職場での人間関係を良くしたいなら、仕事を早く覚えることも大切です。
一日でも早く即戦力になって、既存社員の業務負担を減らしたり、チームの業績アップに貢献したりすることで、一気に信頼感が高まるでしょう。
例えば、分からないことを自分の力だけで解決しようと必要以上に考え込んだり、自分のやり方に固執して結果的に間違ったりしていては時間の無駄です。
遠慮せず素直に職場の仲間にやり方を教わりましょう。
(4)過去のやり方に固執しすぎない
新天地で仕事をスタートする時は、できるだけ過去のやり方を引きずらないようにしましょう。
それぞれの職場には、小さなローカルルールが存在するもの。それを無視したり、反抗したりすると、他の同僚から煙たがられるでしょう。
いつまでも以前のやり方に固執せず、柔軟に新しい職場のルールに合わせることが大切です。
(5)分からないことを放置にしない
良好な人間関係を築くには、仕事で迷惑をかけないことが重要です。不明な点をそのまま放置にして自己判断で仕事を進めた結果、トラブルが起きてしまうケースも少なくありません。
分からないことは必ず事前に確認をとり、トラブルのリスクを最小限に抑えましょう。自分の怠慢によってトラブルが起きると周りの人にも迷惑がかかり、信頼を失ってしまいます。
(6)他の人よりも知識が少ないことを認識する
前の職場でどれだけ優秀であっても、新しい職場では他の人よりも知識が少ないことが一般的です。仮に同じ入社年度でも、知識のある人から積極的に学ぶようにしましょう。
プライドが傷つくからといって横暴な態度をとったり、教えてくれる人に嫌々聞くような素振りを見せたりしてはいけません。
そして、教えてもらった知識は仕事にしっかり活かして、少しずつ信頼を積み重ねましょう。
新しい職場環境でスムーズな人間関係を築こう!
新しい職場環境でスムーズな人間関係を築ければ、仕事の成果に繋がりやすくなるのはもちろんのこと、気の合う仲間を見つけられたり、効率よく情報収集できたりといったメリットが期待できるでしょう。
ここで紹介した全ての方法を実践して、着実に信頼を積み重ねてください。