フケができやすい人の特徴
フケができやすい人の特徴

フケの正体は?頭にフケができる原因&対策方法もあわせて解説!

頭をかいたら白い異物がモッサリ…。頭はカユいし「何だこれ?」と疑問に思ったことはありませんか?
おもに冬など寒い季節に出やすいフケですが、きちんと正しいケアをすれば改善可能な症状でもあります。
今回は、フケの原因やフケができやすい人の特徴、そしてタイプ別の対策方法まで詳しく解説していきます。

フケとは?フケができる仕組みを解説!

フケとは?
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フケ(頭垢)とは、頭の皮膚から発生する「白い老廃物」のことを言います。そのことから、頭皮に生じた垢(アカ)とも呼ばれています。

そして、この白い老廃物の正体は、カラダの新陳代謝によって頭皮の角質細胞が剥がれることで生じる汚れ。古い角質細胞は、ターンオーバーという肌が入れ替わるサイクルで自然に剥がれていく仕組みになっています。

つまり、フケそのものが何かの病気ということではありません。くわえてフケは、ターンオーバーの入れ替わりによって日常的に出ているものの、フケと認識できていないだけなのです。

また、基本的に男性は、女性に比べて皮脂の分泌は活発ですが、反対に日ごろの紫外線対策が甘かったりするため、その影響で頭皮が乾燥しフケが増えやすい傾向にあるといえるでしょう。

フケの種類2タイプ

フケの種類
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フケの種類には、大きく分けて2つのタイプが存在します。

(1)乾性フケ

「乾性フケ」は、見た目がパラパラと細かいフケのこと。
頭皮の油脂が少なく、乾燥状態になって発生するフケのことを乾性フケと呼びます。
また、この乾性フケは、洗浄力が高すぎるシャンプーを使用している等、頭皮の皮脂を取りすぎることが原因となり生じるフケ。そのほか、空気中の乾燥やドライヤーを近くからあてるといった行為も乾性フケを引き起こす原因になるでしょう。

(2)脂性フケ

「脂性フケ」は、脂っぽくベトッとしたフケのこと。頭をかいた際、爪の中に溜まりやすいなど湿り気の多さが特徴的なフケです。ちなみに、フケの症状に悩む人の大半が、こちらのタイプです。
この脂性フケを引き起こす原因としては、栄養バランスの偏りや間違ったシャンプー選びなどが挙げられるでしょう。これらの原因によって皮脂の分泌が活発になり、マラセチア菌が増殖して脂性フケを引き起こすのです。
また、このマラセチア菌が過剰に繁殖し毛穴に詰まり残ることで、発毛を阻害し薄毛などの原因につながる場合もありますので、脂性フケが気になる方はあわせて注意したほうが良いでしょう。

フケの原因は?

フケの原因
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フケは、ターンオーバーが乱れることで頭皮が乾燥したり、皮脂をエサにマラセチア菌が増えたりすることが原因で発生します。
このターンオーバーとは、いわば古い角質が自然に剥がれて新しい角質と置き換わる仕組みのこと。
フケを防ぐには、健康的な頭皮を維持し、ターンオーバーが正常に行われている必要があるのです。

フケができやすい人の特徴

フケができやすい人の特徴
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なぜ、頭皮のターンオーバーが乱れたり皮脂が活発に分泌されたりするのでしょうか。
ここからは、フケができやすい人の特徴を紹介していきます。

(1)食生活の乱れ

毎日の食生活でジャンクフードやコンビニ食ばかり食べている人は、栄養バランスが崩れがち。その影響で、タンパク質や脂質・糖質などの栄養バランスが偏り、頭皮ケアに必要なビタミンやミネラルが不足している状態を招きます。
また、このような食生活環境では、ターンオーバーが正常に機能しないため、乾性フケが増えやすくなるでしょう。逆に、脂質の摂りすぎは、皮脂の過剰分泌を招いて脂性フケが発生するリスクを高めますので、注意が必要です。

(2)睡眠の習慣が乱れている

フケの原因でもあるターンオーバーの乱れ。頭皮環境のターンオーバーを整えるためには、十分かつ良質な睡眠が不可欠です。
たとえば、夜ふかしや寝る前のスマホ操作は、睡眠の質を著しく低下させフケの原因につながる可能性が高いでしょう。また、睡眠不足が原因でストレスが溜まり、その影響でホルモバランスが乱れて皮脂の分泌が活発になり脂性フケになるリスクも考えられます。
そのほかにも、十分な睡眠がとれていない場合、肌の状態が悪くなったり精神的に不安定になったりと、さまざまなトラブルを引き起こす可能性がありますので注意しましょう。

(3)頭皮環境が不潔

たとえば、お風呂に入ってきちんと髪を洗うのが2~3日に1回という人は、頭皮に皮脂汚れが溜まって炎症を引き起こしやすくなります。マラセチア菌の増殖による脂性フケや、ターンオーバーが乱れることによる乾性フケを引き起こす可能性が高くなるでしょう。
また、洗髪の頻度が少ないことにくわえ、たとえば帽子をかぶりっぱなしの人は頭皮のムレを、油分が多いワックスを使っている人は洗い残しによってマラセチア菌が増殖しやすくなり、どちらもフケの原因に直結してしまいます。

(4)シャンプーが合わない

洗浄力の強すぎるシャンプーや自分の皮膚環境に適さないシャンプーを使用していると、新しい角質まで剥がしてしまいターンオーバーが乱れます。
たとえば、いつも髪を洗った後に頭皮の突っ張りを感じる場合は、シャンプーの洗浄力が強すぎて自分に合っていない可能性が考えられるでしょう。
特に、薬局やドラッグストアなどで広く販売されている高級アルコールシャンプーは洗浄力が強いため注意が必要です。

(5)紫外線のダメージを受けている

紫外線は、頭皮の乾燥を招くだけではなく、コラーゲンやエラスチンなどの弾力成分を減少させて、バリア機能を低下させてしまいます。
そのため、たとえば真夏に外出することが多いのに、まったく紫外線対策をしていない人はフケが発生しやすくなるでしょう。
また、もともと薄毛体質で髪の量が少ない人は、紫外線のダメージを直接頭皮に受けてしまうため、ちょっとした外出でも通気性のいい帽子をかぶるなど、より入念な紫外線対策が必要です。

タイプ別に解説!フケの対策方法

フケの対策方法
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ここからは、「乾性フケ」と「脂性フケ」それぞれの対策方法について見ていきましょう。

「乾性フケ」の対策方法

乾性フケの場合、まずは頭皮環境の乾燥対策が必須です。
一日に何度もシャワーを浴び、そのたびに洗髪するのは避けましょう。
それ以外にジムや運動の後、かいた汗を流す場合も極力シャンプーは使わず、ぬるま湯で汗を流す程度に留めておいたほうが無難です。
また、頭皮の乾燥対策として紫外線のダメージを防ぐためにも、UVカットの帽子や日傘などで紫外線対策すると良いでしょう。

「脂性フケ」の対策方法

脂性フケの場合、まずは毛穴に詰まった汚れを落とす習慣を身につけること。入浴時は、いつもより丁寧な洗髪を心がけることからはじめましょう。
ただし、あまりにも強い力で長時間ゴシゴシ洗いすぎると、今度は逆に皮脂の取りすぎで、乾性フケを引き起こす危険がありますので注意が必要です。必要におうじて、使っているシャンプーを変える等も検討してみてください。
また、それ以外にも、帽子のかぶりっぱなしを避けてムレを防ぐ、毎日の食事で脂質の摂取量を減らすなども頭皮のベタつき改善に役立ち、脂性フケの改善につなげられるでしょう。

フケの原因にあわせて適切な対応をしよう

「仕事のデスクワーク中に、ふと頭をかいたらフケが落ちてきた…」「トイレの鏡をみたら、肩に白い物体が乗っかっていた…」
頭のフケは、病気など深刻な症状ではありませんが、周囲にとって不潔極まりないものに変わりありません。
まずは、自分のフケがどのタイプに該当するのかを知り、そのうえで原因を特定し、その原因に沿った対策方法を実践しましょう。